家を新しく建てる時、最初からオール電化にしない限りはガスを使用しますよね。
その場合、ガス機器や設備の設置工事を業者に頼まなければなりませんが、都市ガスは契約者が「一括」で設置・初期導入費用を支払う決まりになっています。
ならばLPガスの場合はどうなのでしょうか。
今回は、LPガスの初期導入費用について紹介したいと思います。
今回のポイント 1.LPガスの設置には初期費用はかからない 2.設置にかかる費用は日々の支払いに分割して上乗せされている 3.解約時に費用の残金があれば支払わなければならない |
都市ガスの導入時は契約者が初期導入費用を一括で払うのに対し、LPガスの場合はガス会社が費用を負担することがほとんどです。
まとめた金額が必要になる初期導入費用が掛からないとなると、得した気分と同時に何か裏があるのではないかと感じてしまいます。
実際にその通りで、「一定の期間そのガス会社のLPガスを使い続ける契約」を結ぶことになります。
この期間の間、初期費用で請求されるはずだった金額を月々の支払いに分割して上乗せされるので、導入費用は無料ではなく後で請求されているということになります。
「無償貸与契約」とはLPガス独自の契約方法で、上述したように毎月のガス料金に工事費や設置費用などが上乗せされている料金体系です。
「無償」と名前にあるため紛らわしいですが、「リース」や「ローン」をしているのだと考えた方がいいでしょう。
そのため、かかった費用の支払いが終わるまでは契約が続き、途中解約するとなると残金を払う義務が生じます。
ガス代とは別に設備設置料金として請求される場合もありますが、ガス代に含んで請求される場合もあります。
上乗せ金額の設定もガス会社によって変わってきますのでよく確認しておかなければなりません。
・新築やリフォーム時の初期費用を安く抑えられ、その分を他の工事に回すことができます。
・予算が無くてもLPガスを導入できます。
都市ガスの場合は、月々の請求金額を抑えることが出来ますが、導入する時にかかる金額は一括で用意しなければなりません。
導入のしやすさならLPガスの方が上でしょう。
・ガス会社を変更する時に、契約期間内だと初期導入費用の残金を支払わなければなりません。
・何かしらの理由でLPガス設備を撤去する場合、撤去に費用が掛かり請求されることがあります。
・悪質なガス会社の場合、実際にかかった初期導入費用より多く上乗せしてくるケースがあります。高すぎると感じたら、必ず確認しましょう。
このように、「LPガス無償貸与契約」にはメリット・デメリット両方存在します。
メリットは、初期費用という大きな金額の費用を支払わなくてもいい所です。
しかし、「LPガス無償貸与契約」はデメリットから来る問題も多く報告されています。
・忙しくて内容を確認していなかった。
・工務店に勧められるままに契約してしまった。
このように「無償貸与契約」の内容を知らずに申し込んでしまった事によりトラブルが発生しているようです。
そして、解約時に違約金が発生する事によりトラブルが表面化するのです。
「LPガス無償貸与契約」とは、「無償で貸与」してもらう代わりに「一定期間そこのLPガス会社を使い続ける必要がある契約」であるとご説明しました。
このようなトラブルはLPガス会社が契約締結時に、契約内容をきちんと説明をしていれば問題ないはずです。
しかし、「詳しい説明が無い」為にトラブルが発生するケースが存在しています。
途中解約すると残金を一括で支払う必要があることが判明した時や、契約期間中にガス代が不当に値上がりしたので、ガス会社を変更したくても解約金等で解約をしにくいことを理解せずに契約してしまった場合に、トラブルにつながってしまいます。
それでは、LPガスの無償貸与契約でのトラブルにあわないためにはどうすればいいのでしょうか。
契約期間中は解約金が発生してしまうため確認が不足していると問題が発生してしまうことが分かりました。
それでは、LPガスの無償貸与契約でトラブルにあわないために予防するには、どのようなことに注意したら良いのでしょうか?
LPガス導入の初期費用を最初に支払いを終えてしまえば無償貸与契約を結ぶことはありません。無償貸与契約は費用を月々の請求に分割するという契約内容でしたから、そもそものガス会社が負担する初期費用が無ければ契約する必要がありません。
当然、初期費用全てを自己負担する必要がありますが、長期の契約の縛りも毎月の残金の上乗せもなくなります。
契約期間の縛りが無ければ「ガス代が値上げされたからガス会社の変更をしたい」「安いガス会社を見つけたので契約変更したい」となった場合に変更を検討しやすくなります。
とはいっても、まとまった金額を支払う余裕が無い場合もあるでしょう。
不当な値上げなどがない優良なLPガス会社とメリットとデメリットをきちんと分かった上で、LPガスの無償貸与契約を結ぶならば問題はありません。
信頼できる優良な会社を探して選択することは重要なポイントになります。
料金や契約について明確な条件を提示しているガス会社を探して契約しましょう。
初期費用が掛からない無償貸与契約ですが、トラブルが発生しやすいポイントでもあります。
トラブルを発生させないためにも優良なLPガス会社と契約すると良いでしょう。
ここでは優良なのかどうかを見分けるポイントについて紹介したいと思います。
ガス代は、人件費などの基本料金と、ガスの使用量に応じた金額の従量料金で成り立っています。これらの料金設定をホームページなどで公表している会社は信頼度が高いと考えられます。
悪質なガス会社の手口の一つとして契約時に安く価格設定し、後々ガス代を値上げして利益を出す手法があります。料金を値上げする明確な基準がある会社であれば、契約時か質問した時にきちんとした答えが返ってくるはずです。
ガス会社は「液石法(液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律)」により契約書などに明確に契約内容を記載して契約者に渡さなければならないと定められています。この契約書は必ず確認し、契約時に具体的な説明を求めましょう。
きちんとした答えがあれば安心できるガス会社といえます。
ガス設備に不具合が起きた際のサポートが充実しているか、もしも不具合が起きたらすぐに連絡できる連絡先を教えてもらえているかどうかも、ガス会社選びのポイントです。
今回はLPガスを導入する時の初期費用や契約会社について紹介させていただきました。
無償貸与契約により、初期導入費用がかからないのは、大きなメリットです。
解約金が発生するため気軽にガス会社を乗り換えられないなどのデメリットもありますが、事前に準備をしておくことで対策することも出来ます。
少しでもトラブルなくLPガスを利用できるように、契約時の確認をしっかりとおこないましょう。
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