普段の生活の中で何気なく使われているガスですが、光熱費の中でも特に高くないですか?
特にLPガスは高いと感じていると思いますが、
「生活に必要なものだから、仕方がない」
と考え、支払っているのだと思います。
ガスは生活に根付いているライフラインなので、節約しようと思っても、すぐには使い方を変えることは難しいと思います。
今回は、「LPガスはなぜ高いのか」という理由についてお話していきたいと思います。
今回のポイント 1.LPガス料金が高いのはガス業界全体に蔓延する談合気質にある。 2.悪徳業者は頻繁に値上げをしてくるため要注意! 3.LPガスでもガス会社を変えれば今より安くなります。 |
「LPガスは都市ガスより料金が高い」
このような話を聞いたことはありませんか?
でも実際に比べたことがある人は少ないのではないでしょうか。
なので、それぞれの料金のデータを見てみましょう。
それぞれの地域により需要と供給の観点からも値段が変わってきてしまうため東京地区に限定してお話させていただきます。
このデータは「一般財団法人日本エネルギー経済研究所・石油情報センター」で調査・発表されている東京都の平均価格です。
平均価格なので参考程度にしかならない、ということは念頭に置いてください。
2020年10月 | 基本料金 | 5m3 | 10m3 | 20m3 |
東京都 | 1,741 | 4,352 | 6,941 | 12,017 |
(2020年12月現在)
この東京都のガス代は全国的に見て安い方みたいです。
それぞれの1m3あたりの値段を「(○m3の料金-基本料金)÷○m3」で求めてみると、
5m3 | 10m3 | 20m3 |
522.2円 | 520円 | 513.8円 |
になったので大体520円が1m3あたりの単価が東京地区の相場になります。
それでは都市ガスの料金はどれくらいなのでしょうか。
今回は「東京ガス : ガス料金/一般料金」より、東京地区の料金表を見てみたいと思います。
単位料金(円/m3) | ||
1ヶ月のガスご使用量 | 基本料金(円/件・月) | 基準単位料金 |
0m3から20m3まで | 759.00 | 145.31 |
(2020年12月現在)
これに、それぞれの月の「原料費調整による調整額」がかかりますので、11月検針分は1m3あたり129.8円だったようです。
基本料金を比較するとLPガス1741円÷都市ガス759円=約2.3倍、
1m3あたりのガス代はLPガス約520円÷都市ガス約145円=約3.6倍にもなりました。
しかし、なぜLPガスはこれほどまでの価格差が発生しているのでしょうか。
これには、LPガスの料金設定に関わる理由が存在します。
意外に思うかもしれませんが、LPガスは「公共料金」ではなく以前から「自由料金」です。
LPガス販売店が自由に料金を決められるので、安いガス販売店もあれば高いガス販売店もあります。本来ならば、消費者はLPガスをどのガス販売店から購入しても自由だし、いつでも他社に乗り換えても良いのです。
しかし、多くの消費者は電気・ガス・水道と同様に「公共料金」だと思い込み、「高くても仕方ない」と諦めて使っています。この思い込みが強気の料金設定でも商売が成り立ってしまった一番の理由といえます。
家庭用燃料としてLPガスが使われ始めたのは1953年頃のことです。
それ以来40年以上もの間、LPガス業界には価格競争がありませんでした。
LPガス流通の構造上、問屋が販売店の顧客を奪うことを回避するためか、どのガス販売店も基本料金や単価料金を公開せず、市場原理が働かないため価格が下がらないことをいいことに、市場全体が高値を維持するようになっていました。
LPガスの法律である「液石法(液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律 )」が1996年に改正され、1997年の施行により、LPガス業界への新規参入ができるようになりました。
これを機に、次々と新規営業所が各地に設立されるようになり市場が正常化できるようになりました。
しかし、まだまだLPガス業界の談合気質は今もなお根強く残っているため、市場の自由競争への足かせになっています。
上記のLPガス料金表の引用元である石油情報センターは、一般財団法人日本エネルギー経済研究所の附置機関(以下「エネ研・石油情報センター」)で、LPガスなどの石油製品の価格に関しての市況調査、実態調査、普及啓発などを行っています。
「エネ研・石油情報センター」はLPガス料金の相場(平均価格)を調査・公表していますが、この調査方法はどの様なものでしょうか。
それはLPガス販売店が「自己申告」した情報から地域ごとのLPガス料金の平均値を出し、それを「平均価格」として公開しているのです。
元の参考にしているガス料金が割高に設定されているため、その平均は高くなってしまいます。
ガス販売店からするとガスを高値で販売したいので、LPガスの「平均価格」が高ければ販売価格も高めに設定できてしまいます。
もし消費者から料金に関してのクレームが入ったとしても、この「平均価格」を使って「当社は相場ですよ」と言える訳です。
このように、LPガス業界全体でガス料金を高めに設定して平均を上げることによってガス料金を高値で販売しているのです。
先にも述べましたが、LPガス販売会社が自由に料金を設定できる「自由価格」のため、ガス代の値上げや値下げも自由に設定できてしまいます。
また、LPガスは輸入商品なので、輸入価格の変動によりLPガス料金も変わってきます。そのためガス代の価格の変更が頻繁されます。
当然、原油価格が高くなれば仕入れ値も高くなるので、赤字を避けるための値上げは「仕方のない値上げ」といえますが、悪質なガス販売店の場合、原油価格高騰にかこつけて、「不当な値上げ」をすることがあります。
さらに驚くことに、原油価格が下がってもガス代の値上げ分をもとに戻しません。
そのためガス代が徐々に上がっていってしまうのです。
LPガスは都市ガスと比べると料金が高いので替えたいけど都市ガスが近くにない環境にあるとか、オール電化は初期費用が高額なので導入できないというご家庭は、仕方なくLPガスを使っているかもしれません。
高額なガス代を請求されているなら、そのガス代を安くする方法があります。
それは“LPガス会社を乗り換える”ことです。
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今回はLPガス業界から見えるガス代金が高い理由についてお話させていただきました。
ガス販売会社には悪徳業者も中にはいます。
最初は安くても徐々に高くしていくような業者もいます。
不当な値上げに関して書いてある記事もありますのでご興味がある方はそちらもどうぞ。
高いのは何処も一緒、と諦めないでください。
LPガスは自由にガス会社を変更することが出来ます。
弊社は優良ガス会社と提携しているため、ご相談いただければ不当な値上げのない健全なガス会社をご紹介させていただきます。 現在ガス代金やサービスが悪くて困っている方は是非ご相談ください。