洗濯物は生活をしていれば必ず出てくるものです。
洗濯物を洗えば乾かさなければいけませんが、季節により乾燥させる時に困ることがありませんか?
冬は気温が上がらず乾きにくい。
春や秋は花粉が空を舞っているので外で干したくない。
梅雨だったら雨ばかりで外で干すことが出来ないので、中干したら生乾きで臭ってしまう。
そんな経験をしたことはありませんか?
そんな時に乾燥機があれば便利ですよね。
コインランドリーなどに設置されている大型の乾燥機を使用したことがあるという方もいらっしゃると思いますが、今回はご家庭で設置できるタイプに限定させてください。
乾燥機を使えば乾かせなくて困ったということが無くなります。
中には「まだ使ったことが無い」「購入をするかどうか迷っている」このような方々もいるでしょう。
そこで今回は「ガス乾燥機」を他の種類の乾燥器と比べながら、メリットやデメリットについても紹介したいと思います。
今回は前編後編の二つに分けてお話させていただきます。
今回のポイント 1.ガス乾燥機は実は広く使用されている製品 2.ガス乾燥機の特徴は「乾燥時間が短いこと」と「光熱費が安いこと」 3.ガス乾燥機は設置するまでにいくつかハードルがある |
コインランドリーはここ20年間店舗数が増え続けている施設なので、見たり使用した方は多いと思います。
実はコインランドリーに設置されている乾燥機のほとんどがガス乾燥機なのです。
厚生労働省が発表した「コインオペレーションクリーニング営業施設に関する調査」によれば、2013年の時点でコインランドリー店舗数は1万6693店あったそうです。
2020年現在ではコインランドリーが20000店以上の店舗が存在します。
そのコインランドリーにはそれぞれ洗濯機と乾燥機が設置されているため、全国各地でガス乾燥機が使われていることになります。
これだけ多くのコインランドリーにてガス乾燥機が使用されていているということは、やはりガス乾燥機を使うことに何かメリットが無ければ広まらないはずです。
機種によってセールスポイントがありますが、ガス乾燥機に共通するメリットは大きく2つあります。
「乾燥時間が短いこと」と「コストパフォーマンスが優れていること」があげられます。
使用時の光熱費だけを見れば他にも安い乾燥機はあります。
しかし、乾燥時間が長いため、乾燥機を使用するメリットが薄くなってしましいます。
逆に、乾燥時間は短くても光熱費が高いと、導入しても使うのにためらってしまいます。
乾燥時間と光熱費の両方に優れているのが「ガス乾燥機」というわけです。
上記の様にいたるところで見かけるようになった乾燥機ですが、メリットが無ければここまで普及することはなかったでしょう。
そこでここからはガス乾燥機のめりっとについて紹介していきたいと思います。
では、様々な乾燥機の乾燥時間について確認してみましょう。
それぞれ「5kgの洗濯物」を乾燥させるのにかかる時間を調べてみました。
注意点として時期、湿度、気温などの条件によっても変わってくるため、あくまで目安として見てください。今回は気温20℃前後、水温15℃を想定しています。
●ガス乾燥機:約50分(※1)
●ガス温水浴室暖房乾燥機:約150分~180分(※2)
●電気浴室乾燥機:約140分~180分(※3)
●洗濯乾燥機(ヒートポンプ):約165分(※4)
●洗濯乾燥機(ヒーター式):約240分(※5)
●電気衣類乾燥機:約200分(※6)
(※1)参照元:リンナイ「乾太くん」
(※2)参照元:東京ガス「ホットドライ(浴室暖房乾燥機)取扱説明書 ABD-3304KCSK-J」
(※3)参照元:TOTO「浴室換気暖房乾燥機「三乾王」TYB3121GAR(200V)」
(※4)参照元:日立「洗濯機・衣類乾燥機 BD-SX110EL」標準コースの場合
(※5)参照元:Panasonic「洗濯乾燥機 NA-FW120V2」
(※6)参照元:Panasonic「取扱説明書 電気衣類乾燥機(家庭用)NHD-503」
比較した乾燥機の中で一番乾燥時間が短かったのは「ガス乾燥機」だったということが分かりました。
この「乾燥時間の短さ」が最大のメリットです。
機種にもよりますが、シーツや毛布などの大物も自宅で乾燥させることが出来ます。
普通に洗濯物を干すと半日以上時間を掛けなければ乾燥しないので、乾燥機を導入したのに2時間以上も待たなければいけなくなってしまうと、導入したメリットが薄まってしまいます。
現在の家事にかかる時間と導入した後の時間を想定して比較してみてメリットを感じましたら導入を検討してみてもいいのではないでしょうか。
次にランニングコストについて確認していきたいと思います。
以下の光熱費は、それぞれ5kgの洗濯物を乾燥させる時のものです。
ガスを使用する乾燥機についてはLPガスを使用しているものとして計算しています。
都市ガスを使用している場合は、LPガスは都市ガスの約1.8倍の料金なのだと考えてください。
そのため都市ガスを使用している場合は以下の料金を2で割るとおおよその目安が分かります。
注意点として時期、湿度、気温などの条件によっても変わってくるため、あくまで目安として見てください。今回は気温20℃前後、水温15℃を想定しています。
●ガス乾燥機:約71円
●ガス温水浴室暖房乾燥機:約439円
●電気浴室乾燥機:約117円
●洗濯乾燥機(ヒートポンプ):約63円
●洗濯乾燥機(ヒーター式):約275円
●電気衣類乾燥機 :約112円
※LPガス従量料金約537円/㎥(石油情報センター令和2年度月10月二部料金制平均価格(50㎥)データの単純平均より)と仮定して計算します。
※電気従量料金約27円/1kWh(税込み)(東京電力料金表より)と仮定して計算します。
さて、こうしてみると、
・ガス乾燥機
・洗濯乾燥機(ヒートポンプ)
この2つの光熱費が他の乾燥機と比べて安いことが分かります。
乾燥機を選ぶ場合は光熱費を気にしない限りは上記の2つから選ぶといいでしょう。
ガス乾燥機なら乾燥時間が他のものと比べ圧倒的に早く済み、洗濯乾燥機なら洗濯と乾燥を同時にこなせるためスペースをあまりとらずに済みます。
早く乾かしたい・置くスペースがあるならガス乾燥機、時間は気にしない・置くスペースが足りないなら洗濯乾燥機を選択するといいのではないでしょうか。
ガス乾燥機を使用すれば節約をすることが出来ますが、さらに光熱費を節約したい場合はどうすればいいのでしょうか。
特にLPガスを使用している場合は日々のガス代に悩まされているかもしれません。
そんな時はガス会社を切り替えることでガス代が安くなるかもしれません。
LPガスは、料金設定を会社側が自由に決めていいことになっているので、料金の相場はありますが特に基準はないため、料金設定を高くしている悪徳業者もなかには存在します。
ガス料金が高いと感じる場合はガス会社の切り替えも視野にいれてみてはいかがでしょうか。
現在、環境汚染が心配される時代です。
それは空気中にも言えることです。
人体に悪影響を及ぼす物体が浮遊していることがあるため注意していきたいところです。
以下のような例はその代表といえるでしょう。
・花粉
・排気ガス
・PM2.5
花粉は蓄積量を超えてしまうと花粉症を引き起こしてしまいます。
そのため花粉症の人だけでなく、現在花粉症でないばあいでも注意が必要になります。
また、小さいお子さんのいる家庭ではPM2.5には気を付けているという方も多いと思います。
気管支に何か患っている方やアトピーがある方の症状を悪化させてしまう可能性があるため、気を付けたほうがいいでしょう。
その他、交通量の多い大通りに面している場合に、外干しをした際に排気ガスにより服の色が変わってしまったり臭いがつくことがあります。
ガス乾燥機ならば、上記のようなデメリット気にする必要がなくなります。
上記まではメリットについて見てきたので、反対にガス乾燥機のデメリットとはなんなのでしょうか?
ガス乾燥機はただ置いただけでは使用することはできません。
名前の通り“ガス”乾燥機はガスを使用します。
ガスというのはガス栓が無ければ使用できないため、設置場所付近にガス栓が無ければ、ガス栓設置のために工事が必要になる場合があります。
この工事には約半日かかる他、工事中の騒音も発生します。
さらに、工事費用が2~3万円ほどかかるため、他の乾燥機と本体価格は同じくらいでも導入までにかかる費用は割高になってしまいます。
同じ「乾燥機」という仲間である浴室乾燥機や洗濯乾燥機の場合は他の機能も持っています。
ガス乾燥機は乾燥専門の単機能なのでスペースを取ってしまうことにデメリットに感じてしまう方もいるでしょう。
ガス乾燥機の設置場所は洗濯機の上などが一般的のようですが、今回データをお借りした「乾太くん」の場合、乾燥容量が少ないコンパクトな容量3kgの物ですと「高さ609×幅550×奥行506mm」なので、高さが大体A4用紙を縦に二枚並べたぐらい大きさになるので、圧迫感を感じる人もいるようです。
これまでガス乾燥機のメリット・デメリットについて紹介してきました。
ガス乾燥機は洗濯物を素早く乾かしてくれるアイテムではありますが、以下のような方の場合は特に効果を実感出来るはずです。
外に干すためのスペースが無ければ中で干すしかありませんが、中干ですと生乾きや殺菌の面において不満が残ります。
ガス乾燥機を使用すれば殺菌機能がついている場合があるので、この機能を使用すれば健康面でも不安がなくなり、嫌な臭いに悩まさられることもなくなります。
上記でも書きましたが、ガス乾燥機は約50分で洗濯物を乾かすことが出来ます。
そのため、家事にかける時間を洗濯物を干すためにかけていた分、短縮することが出来るようになります。
交通量が多い大通りなどに乾燥させるためのスペースが面している場合ですと、車の排気ガスが心配です。
洗濯物に臭いがついてしまったり、色がついてしまう可能性もあります。
そんな時は外に出す必要がない乾燥機を使用すればそんな悩みもなくなります。
外干しをすると紫外線による殺菌というメリットもありますが、空気中の花粉や大気汚染物質が洗濯物に付着する等のデメリットもあります。
日差しを浴びせることは害になることはあまりありませんが、行動の結果ついてきたモノは別です。
気管に不安があったりやアレルギー等が心配というご家庭の場合は、乾燥機の使用はアレルゲンを家に持ち込む心配がないため、安心して洗濯物を乾燥させることが出来るようになります。
以上の他にも天候に左右されずに一定量の洗濯物を乾燥させることが出来るメリットもあります。
今回は、ガス乾燥機についてご紹介しました。
これからの洗濯物が乾きにくい季節には利用頻度も増えることでしょう。
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