カセットボンベを使い切ったらどうすればいいの? ボンベの処分のやり方

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プロパンガスボンベを使用していて使い切ったらどうすればいいか知っていますか?
プロパンガスボンベには様々な種類があります。
戸建や集合住宅に設置するよく見られる人の背丈ほどのものや、カセットコンロ用の小型のもの、工場などで使用されている大型のものまでその用途により大きさや形を変えています。
その中でもカセットコンロ用のカセットボンベは簡単に個人で購入できるので使用されたこともあるでしょう。
このカセットボンベの中身のガスを使い切った後、どのように処分すればいいか知っていますでしょうか。
ガスボンベは取り扱い方に十分気を付けなければいけません。
例え中身のガスを使い切ったとしてもそのままゴミとして出すと出火や事故の原因になりかねません。
そのためガスボンベは適切に処分する必要があります。
今回はガスボンベを処分する方法について紹介していきたいと思います。

今回のポイント
1.自治体によってカセットボンベの処分方法が定められている
2.カセットボンベの処分方法の手順は守ろう
3.大きなガスボンベの処分は業者に頼もう
ガスボンベ

カセットコンロ用ガスボンベについて

料理をするときに使用されるガスコンロの仲間には「カセットコンロ」と呼ばれるものがあります。「テーブルコンロ」とも言うテーブルの上に置いて使うことが出来る簡易的なガスコンロです。
簡単な料理に使用したり、鍋などを温めながら食べたり、持ち運びが簡単なので野外で使用したりと幅広く活躍してくれます。
燃料のガスが入っている「カセットボンベ」とも呼ばれる小型のボンベは簡単に購入することが出来るため見たことはあるでしょう。
ニチネン製の代表的な小型ボンベは以下の通りです。

・ガス量250g 直径68mm・高さ198mm
・ガス量120g 直径66mm・高さ128mm

大きい方でも20㎝程度の大きさの缶という外観でも、中にはたっぷりのガスが詰まっているため、取り扱い方には十分な注意が必要です。
ボンベ自体は丈夫なので注意書きをよく守り、使用方法や手順に従っていれば安全に使用していれば安全ですが、極端な圧力を加えたり火元の近くに置いたりすると中のガスが漏れたり爆発する事故が起きる可能性があるため、危険な取り扱い方はしないようにしましょう。

ガスコンロ

カセットコンロ用ガスボンベの処分方法

では、カセットボンベを使い切った場合の処分方法について見ていきましょう。
カセットボンベの処分方法は、お住まいの地域の各自治体に定められています。
各自治体が公開しているホームページにはゴミの分類方法などが掲載されていて、特殊なゴミの処分方法についても解説しているのでそちらを確認することをお勧めします。
例としていくつかリンクを載せておきます。

スプレー缶、カセットボンベ、ライターは使い切って出しましょう|豊島区公式ホームページ
大田区ホームページ:スプレー缶、カセットボンベの出し方について
文京区 危険なごみ(スプレー缶、カセットボンベ、ライター等)

このように各自治体が個別にスプレー缶やカセットボンベの処分方法について警告しています。
大田区のホームページには決まりを守らずにカセットボンベをゴミに出したことによって、ゴミ収集車の中で引火した事故の写真が掲載されています。
もしそのままカセットボンベが処分場に持っていかれていたとしたら、焼却炉などの設備が爆発によって損傷していたかもしれません。
清掃員や職員がケガする危険性があるので必ず処分方法を守るようにしましょう。
この機会にご自分の自治体のホームページをご確認してみたはいかがでしょうか。

ごみ収集

具体的な処分の手順

では具体的なカセットボンベの処分方法について確認していきましょう。
使用済みのカセットガスボンベは振ってみて、サラサラと水の動くような音がしないか確認してください。音がした、容器の中で液体が動いた、という場合は内容物が残っています。中のガスを出し切ってから処分しましょう。手順は簡単です。

①火の気のない屋外に行く(風通しの良いところが好ましいです)
②カセットガスボンベのキャップを外す
③先端を下にしてコンクリートなどの硬い地面に押し付ける
④噴出がなくなったら、もう一度ボンベを揺すって音を確認する
⑤問題なければガス抜き完了

といった段取りでカセットガスボンベの中身を空にしてください。念を押しておきますが、周りに火の気がないことは必ず確かめましょう。静電気や、石がぶつかるような少しの火花でも、引火する危険性は十分にあります。ガスを出し切ったあとにタバコで一服するのもご法度です。あたりに充満したガスに引火する可能性があります。

処分方法の注意

インターネットの情報を見ると、ガスを抜くときはクギと金づちで穴をあけるよう指示している方もいます。しかし、危険ですので絶対にやめましょう。穴はあけません。ガスボンベの製造会社ではホームページなどで注意しており、自治体によっても「穴をあけずに収集所に出してください」と呼びかけているところがあります。前述した方法でガス抜きをして、まだ残留が気になる場合はカセットコンロなどで使い切ってしまいましょう。

自治体によって捨て方は異なりますが、ガスボンベは主に燃えないごみとして処分可能です。およそ週に2回、スプレー缶という括りでの回収になります。ただし、火災の原因となるため、ほかの燃えないごみと混合せず、カセットガスボンベやスプレー缶だけでまとめて収集所に出してください。

ガス

個人で購入したプロパンガスのボンベを処分する方法

プロパンガスのガスボンベと聞いた時どのようなものを思い出すでしょうか。
家の裏に設置してある家庭用のガスボンベを思い浮かべる方が大半だと思います。
しかし最近ではキャンプやお祭りなどでプロパンガスが使われるようになり、ガスボンベをレンタルしたり個人で購入される方が増えてきたようです。
その大きさの規格は様々でその用途に合わせて選ぶことが出来るようです。
以下はその一例です。

・ガス量2kg 直径210mm・高さ206mm・総重量3.3kg
・ガス量5kg 直径249mm・高さ339mm・総重量5.9kg
・ガス量8kg 直径284mm・高さ395mm・総重量9.2kg
・ガス量10kg 直径300mm・高さ451mm・総重量10.5kg

8kg以下のガスボンベならばひざ下以下の大きさになるので持ち運びもしやすく手軽に使用できるでしょう。
また、ガスボンベにガスを充てんすること以外はレンタルや購入することは誰にでもできます。
しかしカセットボンベとは違い、プロパンガスのボンベは個人で勝手に処分することはできません。
ガスボンベはガス販売店によって1本ずつ管理されているためです。
そのため使用後のガスボンベは、購入やレンタルをしたガス販売店に引き取ってもらいましょう。
引き取ってもらうためには基本的に中身のガスを使い切っている必要があります。
しかし、中身があっても引き取ってもらうことが可能な業者はあるようですが、費用がかかる場合があるため事前に確認してみるといいでしょう。
処分する際の手順は以下の通りです。

①販売店へ電話やメールで問い合わせをする
②見積もりや注文書をもらう
③ガスボンベを直接持ち込むか引き取りにきてもらう
④その後メーカーから廃棄業者へ引き渡して処分される
⑤廃棄証明書を受け取る

LPガス

今回のまとめ

今回はガスボンベを処分する方法について紹介させていただきました。
今日は不要になったガスボンベの処分方法について説明しました。
ガスボンベを処分する際には決まりを守って行うようにしましょう。
また、火災などの事故に繋がる可能性があるので、取り扱いには十分気をつけてください。

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