LPガス(プロパンガス)を利用するためにはガスボンベを設置する必要があります。
しかし、この設置にはいくつかの基準が存在します。
その中でも「火気のそばに置かない」という項目があります。
やはり可燃性のガスが充満したガスボンベの側に火気があるということは、事故の原因になってしまいます。
そのため、事故を予防するためにも火気から一定の距離を話す必要があるのです。
しかし、都市部などの人口密集地にある住宅街だと、危険だとわかっていても距離を置くことが出来ない場合があります。
その様な時に使用されるのが「ガスボンベカバー」です。
火気からガスボンベを守ってくれる機能を持っています。
今回はそんなガスボンベカバーについて紹介してきたいと思います。
今回のポイント 1.ガスボンベカバーは「火気」と「直射日光」からボンベを守ってくれる 2.ガスボンベカバーにはカバーと隔離パネルの2種類がある 3.軽い素材で出来ているので強風の日は飛ばされないように注意する |
ガスボンベの設置基準の中に「火気が存在する場所から2メートル以上離してガスボンベを設置しなければならない」という項目があります。
プロパンガスは可燃性であり、引火性も高いので「火気」と呼ばれる火を発生させるものから距離を置く必要があります。
これは「液化石油ガス法」と呼ばれるLPガスに関する法律で定められています。
そもそも「火気」とは何を指しているのでしょうか。
辞典で調べると以下の意味が出てきます。
か‐き〔クワ‐〕【火気】 1 火のけ。また、火。「火気厳禁」 2 火の勢い。「火気にたじろぐ」 引用元:デジタル大辞泉 |
今回使用するのは1の「火のけ」が近い意味です。
設置基準の項目で言う「火気」とは火そのものや、火を使用する器具のボイラーやストーブ、ガスコンロ、ライターやマッチなどの裸火を使用する物を言います。
また、直接火を使用しなくても、火花が飛び散るような機能を持ったものや320℃以上の熱を発生させるヒーターなどの暖房器具やトースター、オーブンといった電化製品も火気の一種としてみなされます。
上述したようにガスボンベの設置場所の近くには火気があってはいけません。
通常なら火気がある場所は避けて、別の場所に設置するのがいいのでしょう。
しかし敷地の形や建物の構造上どうしても移設することが難しい場合も存在します。
そのようなケースの時に活躍するのが「ガスボンベカバー」という訳です。
このガスボンベカバーは防炎素材で出来ているため、これを設置していれば「火気から距離を取っている」ということに出来ます。
ガスボンベの設置基準の中には「直射日光を当てない場所に設置する」というものもあります。
直射日光に当たるとガスボンベが温められて、内容物である冷却されて液体になっているプロパンやブタンが、内部温度の上昇により気体になってしまう可能性が有ります。
そうするとガスボンベの内圧が高まることによってガスボンベ自体の破裂や損傷、ガス器具の故障の原因になってしまいます。
このような事故を防ぐためにも直射日光は避けたいところですが、設置場所により避けることが出来ない場合があります。
その様な場合は屋根を設置して日陰を作ることも出来ますが、ガスボンベカバーならこの問題も解決できます。
断熱素材で作られたカバーなら直射日光に当たっても大丈夫ですし、隔離パネルなら直射日光を避けるだけではなく、風通しの良い設計になっているものがあるのでガス漏れ時もガスが溜まることなく安全です。
上述したようにガスボンベカバーは火気と直射日光からガスボンベを守ってくれます。
そしてガスボンベカバーにはガスボンベを包むカバータイプと小さな小屋を建ててその中にガスボンベを収める隔離パネルタイプの2種類があります。
これらのカバーやパネルはガス業者にとっても保安面から重要視しているので、必要に応じてガス事業者が設置してくれます。
カバータイプはガスボンベを全体的に包み込むような構造になっています。
ガスボンベカバーには以下の特徴があります。
・直射日光からボンベを守りボンベ内圧の上昇を防ぐ
・風通しがよく腐敗を防ぐ
・組み立て式でワンタッチでの取り付けにより簡単に設置可能
・非常時の持ち運びも可能
ガスボンベを保護するために頑丈でありながら設置作業も簡単にできます。
もし設置を希望される方がいらっしゃるなら契約しているガス会社へ問い合わせてみるといいでしょう。
隔離パネルはサイズを選択することが出来、ガスボンベ1本分のサイズや2本分の大きさのものを選ぶことが出来ます。
また、建物の外壁に合わせて色の種類が揃っていることもあり、ガスボンベを隠したい場合は隔離パネルが役に立つでしょう。
ガスボンベカバーの一種である隔離パネルを使用すれば、ガスボンベの設置基準を満たす工夫がされています。
全体を覆う構造なので直射日光や雨風を防ぎ、風通しがよく水はけがいいので腐食が起こりにくくされています。
隔離パネルを設置希望されている方は、契約しているプロパンガス事業者へ詳細を問い合わせてみてください。
日本は地震や台風が多く、自然災害に見舞われやすい土地柄です。
プロパンガスは災害時にも復旧が早いことが特徴なので、被災時にも使用できるように適切な対処をしておきたいところです。
プロパンガスカバーを設置していても台風などの災害には対抗出来る程のものはないので対処する必要があります。
プロパンガスカバーの特徴として「・非常時の持ち運びも可能」を挙げたように、軽い素材で出来ているため、強風が吹けば飛ばされる可能性が出てきます。
また、台風や集中豪雨、ゲリラ豪雨などにより浸水がおきてしまうと、カバーやガスボンベごとそのまま流されてしまうことも考えられます。
もし避難をすることがありましたら、被害が増えないようにガスボンベのバルブを閉めてから非難するようにしましょう。
これらを踏まえ、設置する業者や契約しているガス会社には、自然災害の際の対処法をしっかりと確認しておくことをおすすめします。
今回はガスボンベのカバーについて紹介させていただきました。
今回紹介したガスボンベカバーを使用すれば人口密集地などの住宅地でも設置するための場所の周辺環境を考えなくても設置することが出来るようになります。
ガスボンベにとっての敵である熱を防ぐことによって安全に使用できるようにしてくれるアイテムです。
隔離パネルを使用すればむき出しのガスボンベを隠すことも出来ます。
また、日本は地震や台風に見舞われやすいため、災害時の備えが必要になります。
東日本大震災の際にプロパンガスと都市ガスの復旧速度を比べたとき、プロパンガスの方が12日早かったという事例もあります。
そのため、「災害につよいプロパンガス」に注目が集まっているようです。
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