料理をする時に使用するコンロには様々な種類があるということを、前回紹介させていただきました。
しかし、それは「ガスコンロ」という枠で見た場合の話です。
料理に使う「コンロ」と同じ用途のものといえば、電化製品である「IH」が対抗馬であると言えるでしょう。
今回はそんなガスコンロとIHのメリット・デメリットをあげて比較していきたいと思います。
今回のポイント 1. ガスコンロの設置の仕方によって種類が分かれている 2. ガスコンロの素材は安いものから高いものまでピンキリ 3. ガスコンロの選び方は自身の環境に合わせて |
ガスコンロとIHはどちらも熱を加えて調理することを目的とした調理器具ですが、その熱の発生方法に違いがあります。
ご存じでしょうがガスコンロは、供給されたガスを燃焼させています。実際に火が目に見えますね。
IHの方は、使用中でも火が出ていません。調理できているかを確かめるには、IHの表示を確認するか、フライパンや鍋が熱くなっていることを確認することになります。
「火を使わないのにどうして熱くなるのだろう」
簡単に言えば、IHの上に置いたなべ底に電気を流して電気ヒーターのように発熱させています。
電磁調理器(でんじちょうりき)とは、内部に配置されるコイルに流れる電流により、所定の種類の金属製の調理器具を自己発熱させる、加熱のための器具である。加熱原理は誘導加熱(英語: induction heating、IH)であり、IH調理器とも呼ばれる。ガスや火を使用せず、電力のみで動作する。一般的には、コンロ型をしている調理器具を言う。IH炊飯器などの、同じ加熱原理を用いる機器を含めることもある。
IHクッキングヒーターと言った場合は、コンロ型の調理器を限定して指す場合が多い。
引用元:電磁調理器 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
このように熱の発生の仕方が違いますが、これらは同じような使用方法の調理器具になります。
最近のガスコンロも便利な機能がついてきています。
天板を簡単に掃除できるコンロや、センサーや自動消火装置が付いて安全性が高くなったコンロもあります。
あらためてガスのメリット・デメリットを確認してみましょう。
ガスコンロの最大のメリットは、二口でも三口でも、さらにグリルを同時につかっても強い火で調理をすることが可能なことです。
料理をする上でとても頼もしい特徴であります。
さらに、火を直接確認が出来るので火力の調整がしやすくムラが出来にくくなります。
テレビなどで鍋をふりながら料理している映像があると思います。
このような調理方法ができるのはガスの特権だと思われます。
IHのほとんどは、コンロから鍋を離して調理ができません。
「※この商品はIHに対応していません」
IHに対応していなくてもガスコンロは直接、火であぶるので土鍋やステンレス製など、使えない鍋はほとんどないでしょう。
いちいち確認して気を付けて購入しなくても済みます。
停電したら電気が使えなくなってしまいます。
被災時や落雷といった緊急の停電でもガスなら、電気が無くても使えます。
IHは電気が無ければ使えないため一本化してしまうと柔軟性が無くなってしまうかもしれませんね。
ガス料金は、都市ガス・LPガスどちらも、どの時間帯に使用しても変わりません。
電気料金は、時間帯によって使用料金が変わってくるプランが一般的です。
調理時にかかるランニングコストは、ガスコンロの方が管理しやすいと言えます。
どんな道具でも危険性が付きまとってくるものですが、ガスコンロに関しては使用上の注意点をしっかり守らなければ重大な事故につながる危険性が潜んでいます。
火を使って加熱するのでどうしても危険性が高くなってしまいます。
燃えやすいものが近くにあれば燃え移りますし、長時間の使用は不完全燃焼による事故につながる可能性が潜んでいるので、使用中は注意が必要になります。
また、ガス漏れの危険性もあるため耐用年数のチェックは欠かさないようにしましょう。
これは冬場ではメリットになりますが、火を使うと、家の中の室温が上がります。
夏場では特に暑く感じるため熱中症対策をしましょう。
やはり凹凸のあるガスコンロは、掃除が面倒になります。
火口に汚れが詰まってしまうと火がつかなくなるなど故障の原因にもなってしまいます。最近は五徳の取り外しが簡単に出来るようになっているのでこまめに掃除をして清潔な状態にしておきましょう。
上記で説明したようにIHはガスや火を使いません。使わないことによるメリットとはどのようなものなのでしょうか。
火を直接扱わないため、火災になる危険性が低いといえます。
また、コンロから鍋をどけると加熱がストップするため、消し忘れ防止につながります。
凸凹が無く平らなので、もし吹きこぼしや油跳ねなどで汚れてしまっても、拭きやすく掃除がしやすいため清潔にしやすいといえます。
また、ガスと比べると燃焼による上昇気流が発生しないので、油や汚れが飛び散りにくいといえます。
IHは火力が弱いと思われがちですが、発熱が早く、すぐに熱が伝わり温まるため、強火になるまで短時間です。
湯沸かしなどもすぐに沸騰するので大変便利です。
IHコンロを使用する時、様々な情報が液晶画面やランプとして表示されています。
これを確認することで、屈んで火をみることなく火力の調整が出来ます。
ガスコンロに出来ることがIHに出来ないことだったりすることも多々あります。
また、その逆も然りです。出来る事出来ない事をしっかり確認していきましょう。
IHは電気を流すことで発熱しています。電気を使用するにも内線規程で容量が決まっているので、同時に複数の料理をする場合、強火を使えない事があります。
下手に火力を上げようとするとブレーカーが落ちてしまうかもしれません。
鍋がIHプレートに触れていないと発熱しないため、鍋を浮かしたまま調理をすることが出来ません。
最近は鍋振りが出来るIHも登場してきましたのでこのデメリットも解消してきましたが、全機種が対応しているわけではありません。
IHならではの熱伝導の良さを生かした、鍋をふらなくてもよい調理法などもあるのでそちらで対策しても良いかもしれません。
オールメタル対応(従来の製品では対応していなかったアルミや銅の鍋・フライパンも調理できるタイプ)のIHにした場合はほとんどの鍋に対応できますが、現在の市場ですと従来のものより割高のものばかりです。
従来のIHの場合は、金属製かつ鍋底が平面のIH対応鍋のみ使用可能という不便さがあります。
停電している時は電気が来ないので、IHが使用できなくなってしまいます。
災害時には停電してしまうため調理するための方法が限られてしまいます。
IHを導入しているご家庭はカセットコンロなどを常備して対策しておきましょう。
火は使わないものの、鍋と触れていた天板は熱くなってしまいます。
油断して手をついてしまうとやけどしてしまいます。
調理後はすぐに触れずに冷えたことを確認してから触れましょう。
メーカーや商品によりますが、天板が熱いと光って注意してくれるものもあるので必要な機能を調べて購入してみましょう。
料理を電気の料金プランは一般的に、昼間は割高、夜間は割安に設定されている場合が多いので、光熱費を節約したい場合は料理をする時間に気を遣わなくてはなりません。
お昼に料理をすることが多い場合は、電気代がかかるかもしれません。
今回はガスコンロとIHクッキングヒーターを比較してみました。
それぞれどちらにもメリット・デメリットが存在します。
ガスコンロは緊急時にも対応しやすく、安定性が高く調理器具を選びません。
IHは平時の調理スピードや調理後の掃除のしやすさ、安全性が高いところといったところが特徴でした。
様々な面を比較してご自身に合った製品を選ぶことが大事になります。
ガス製品を購入した際はガス会社の工事が必要になる場合もあります。
その場合は是非ご相談ください。
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ぜひお気軽にご相談ください。