「ガスコンロに火がつかなくなった」
故障かもしれない、そんな時はガス会社に連絡して助けを求めても良いでしょう。
本格的に使い物にならなくなってしまったら買い換える必要もあります。
しかし、業者への連絡や買い替えの検討の前に、自分で原因を探って解決することも出来ます。
自分の手に負えない場合は業者に頼らざるを得ませんが、程度が軽ければ自分の手で解決できた方が早いしリーズナブルです。
今回はガスコンロに火がつかなくなった時の原因とその対処法について紹介していきたいと思います。
今回のポイント 1. ガスコンロに火がつかない時はガスが供給されているか確認しよう 2. ガスコンロも故障や劣化するものだから日々のお手入れや点検は行おう 3. ガスコンロは2008年以降のものを使おう |
ガスコンロのスイッチを押しても火がつかない。
そんな時は慌てず落ち着いて、原因を探っていきましょう。
火がつかない原因として以下のことが考えられますので確認してみてください。
ガスが来てなければガス製品は使うことが出来ません。
ガスの供給が止まっていないか確認をしてみましょう。
ガスコンロ以外のガス製品を使用されているご家庭の場合は、そちらで異常が発生した場合でも、ガスメーターはガスを遮断して供給を止めてしまいます。
また、LPガスの料金を滞納してしまうとガス会社からガスの供給を停止されてしまうこともあるため、毎月の支払いが出来ているか確認しておきましょう。
安全のためにはガスの元栓を閉めてから出かけるようにしましょう。
しかし、元栓を閉めたことを忘れたまま、ガスコンロを使用しても火はつきません。
使用前にガスの元栓を確認するようにすれば回避できます。
ガスの元栓にはいくつか種類がありますが、つまみをひねって開閉をするタイプのものであれば、つまみをガスの出る口(蛇口のような部分)と並行(タテ向き)にするとガスが出て、逆に垂直(ヨコ向き)するとガスを閉めることができるようなしくみとなっています。
使用前に元栓を開けて、使用後には閉めるように習慣づければ安全対策にもなります。
ガスコンロに乾電池が入っていることを知っていますか?
ガスコンロには乾電池が入っていて、点火する時に使用しています。
そのため乾電池が切れていると火をつけられないのです。
電池切れが原因でしたら電池交換で復旧しますので試してみましょう。
乾電池の種類は多くの場合、マンガン電池より長持ちするアルカリ電池をお勧めされています。
マンガン乾電池はアルカリ乾電池と比べると力が弱いですが、休ませると電圧が回復するという特徴をもっています。そのため、小さい電流で使用時間が短いものや休み休み使用するものに向いています。
マンガン乾電池を使用している場合のデメリットに長時間の使用に向かないことがあります。使用中に電圧が下がって大きな電流を必要とする機械で使っているとうまく動作しなくなってしまいます。スイッチの切り忘れや長時間の使用により過放電の状態になると、外装に穴が開いて液漏れすることもあります。
アルカリ電池でも長時間の使用で液漏れする製品もありますが、交換の手間や安全性といった面からアルカリ電池が推奨されています。
ガスホースは耐用年数が決まっています。
ガスの供給のためにはガスホースが必要ですが、古いものをそのまま使用し続けていると、劣化した部分から穴が開いてガス漏れしてしまうかもしれません。
そうならないためにも、一度はガスの点検の際に、業者の方に確認をしてもらうようにしましょう。
また、ガスホースが折れている、外れてしまっていることがあります。
掃除やお手入れで、ガスホースやガスコンロを移動させたときに知らず知らずのうちにやってしまっているかもしれません。
この場合はガスの元栓を閉めてから、位置の調整や接続の復旧などをしましょう。
作業が難しかったり分からない場合は、無理をせずガス業者の方に連絡を取りましょう。
バーナーキャップは点火する部分にある部品です。
掃除の時や料理する時に鍋をあてたりしてずれることがあります。
バーナーキャップには「前・うしろ・▲」などの取り付け位置の目印があります。簡単に元の位置に戻すことができますが、使用中に火が消えたからといって、すぐに触って火傷をしないようにしましょう。
最近のガスコンロには様々な機能がついていて、その中に安全性を高めるために自動消火機能が搭載されています。
この火の消し忘れなどを検知するセンサーは「温度センサー」や「立ち消え安全装置」といいます。
このセンサーが導入されてからガスコンロの安全性が高くなりました。
しかしこのセンサーは汚れていると、火がつかなくなることがあります。
汚れてしまったら掃除をして綺麗にしておきましょう。このようなトラブルを予防できます。
ガスの噴出口が汚れによってふさがってしまっている場合です。
ガスが出てこなければ使うことは出来ません。
細目に掃除をすることで予防しましょう。
掃除をさぼってしまうと、汚れが料理の時の火であぶられて焼き付いてしまうかもしれません。料理が終わったら簡単でいいので掃除をすることを心掛けるとよいでしょう。
もし詰まってしまった場合は、先のとがったもので汚れを取り除いてください。
この時に、力を入れすぎて噴出口を潰したり、傷つけたりしないように注意しましょう。
掃除や五徳などの部品を洗うことはガス器具を使う上で長持ちさせるために必要なことです。
ですが、水滴がついたままではガスコンロを使用するには不適切です。
水滴により火が消えることもあれば、バーナーキャップが濡れてしまうと、安全装置が作動して火がつかなくなることもあります。
水分をふき取るか良く乾かしてから使用するようにしましょう。
上記で温度センサーについて触れましたが、これらセンサーは「Siセンサー」とも呼び、Safety(安全)、Support(便利)、Smile(笑顔)を約束する、Intelligent(賢い)センサーをまとめたものです。
このセンサーは法制化により、2008年10月以降家庭用のガスコンロは全口センサー搭載が義務化されています。
また、3つの安全機能(調理油過熱防止装置・立ち消え安全装置・コンロ消し忘れ消火機能)を標準でつけることになりました。
安全機能は2008年以前のガスコンロには搭載されていません。
火災防止のためにも新しいガスコンロへの交換を検討してみてください。
法制化によって義務付けられた安全機能は下記の四種類です。
・立ち消え安全機能:鍋底の温度が約250℃になるとセンサーが感知して自動的に消火
・調理油加熱防止機能:火が消えた際に自動的にガスを止める
・消し忘れ防止機能:一定時間が経過すると自動消火
・早切れ防止機能:鍋底が約250℃になっても消火せず、自動で火力を調節して早切れを防ぐ
これらの機能は2008年以降に発売されているガスコンロにはすべて搭載されています。
安全機能には他にも下記のような種類があります。
これらはメーカーによって搭載される機能や名前が変わってきますので、スペックをよく確認する必要があります。
チャイルドロック:誤操作やお子様のいたずらによる点火を防止
焦げつき消火機能:鍋底が焦げ始めたら自動で消化
グリル防炎機能:魚焼きグリルの排気口から炎が出るのを防ぐ
鍋なし検知機能:鍋を置いていないと点火しない・鍋を持ち上げると弱火になる・一定時間、鍋が乗っていないと自動消火
感震停止機能:震度4相当の揺れを感知すると自動的にガスを遮断
これらによって安全性が高められています。
今回はガスコンロの火がつかなくなってしまった時の対処法を紹介させていただきました。
落ち着いて原因を探ればご自分で対処が出来るものが多かったと思います。
また、日頃のお手入れや点検で予防することが出来る原因もありました。
しかし、Siセンサーといったガスコンロの機能に関しては後付けといったことが出来ません。
ガスコンロの耐用年数はおよそ十年といわれています。古いタイプのガスコンロをまだ使用されている場合は安全のためにも買い換えを検討してみてください。
その際、ビルトインコンロなどの取り付けに工事が必要な場合はガス会社に連絡が必要です。ガス器具を新規購入の際は是非ご相談ください。
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ぜひお気軽にご相談ください。