日本料理においてあまり使用されることはありませんが、洋食を作るうえではとても便利な「オーブン」ですが、この「オーブン」は熱源の種類により「ガスオーブン」と「電気オーブン」に分けることが出来ます。
オーブンと名前についていて、料理を焼くときに使う調理器具ですが、その仕組みや性能は全く異なってきます。
焼き物調理をするときはとても役立つオーブンですが、ガスと電気、それぞれの特色に合わせて向いている料理がありますので、家で作りたい料理の種類に合わせて導入するオーブンを決めてもいいでしょう。
今回はガスオーブンと電気オーブンを比較しながらそれぞれのメリット・デメリットについて紹介していきたいと思います。
今回のポイント 1.ガスオーブンは火力が高いのでパリッと焼き上げたい料理にオススメ 2.電気オーブンはじっくり綺麗に焼きたい時にオススメ 3.作りたい料理に合わせて購入する機器を選びましょう |
知っている方や使っている方も多いでしょうが、「オーブン」とは調理器具の一種を指します。
熱した空気または壁面などから発する赤外線によって食品を加熱し、焼いて、または乾燥を行う閉じた空間を持ちます。
この機能を持った器具をまとめてオーブンと指すので、「窯」や「炉」もオーブンの仲間になります。
オーブン全体の主な用途は調理と陶芸で、中には金属を加熱するための炉もあります。
今回紹介していく家庭用のオーブンは主に食品を加熱するために用いられるので他の用途には極力使用しないようお願いいたします。
ガスの燃焼により発生した熱で、ガスオーブン内に入れた食品を蒸し焼きに出来る調理器具です。
和食より洋食で使われることが多い調理器具なので、日本の一般家庭には余り普及しておりません。
ガスオーブンの特徴は、電気オーブンよりも火力がとても強いことです。
火力が強いと短時間で調理することも可能になるので洋食を普段から作る場合は導入を検討してもいいでしょう。
さらに内部が広いため、1度に複数の料理や菓子を焼き上げたり、大きめのサイズの肉を調理することも可能です。
ガスオーブンで料理を作ると、外はさっくり、中はしっとりとした仕上がりになるのも魅力のひとつです。
こちらも熱を発生させるのには変わりありませんが、電気で熱を発生させて食品を蒸し焼きにすることが出来ます。
火を使わないので、ガスを燃焼させるガスオーブンよりは安全と言えます。
電気オーブンの特徴は、火力がガスオーブンよりも弱いことです。
弱いなりに利点として、食品にゆっくりじっくりと過熱していきたい場合に向いています。
電子レンジの機能の一つとして搭載されていることもあるので、調理器具を複数置く必要が無く、スペースの確保が容易です。
では、それぞれのオーブンを使用するメリットとデメリットには何があるのでしょうか。
ここからはメリット・デメリットについて確認していきたいと思います。
ガスオーブンはガスの炎で調理をおこなうため、火力がとても強いことがまずあげられます。
予熱時間が短く一気に熱が回り、調理時間を短くできるというメリットもあります。
また、庫内のサイズが大きいので、一度に大量の料理やお菓子を同時に作成することも出来ます。
パイやピザなどの大きめの料理でも焼くことが出来るので、本格的な洋食を作りたい方は導入してみてはいかがでしょうか。
少なめの油で揚げる方法もあるようなのでヘルシーな料理を作りたいときにも活躍できるかもしれません。
ガスオーブンは設置場所を選ぶ必要があるというデメリットを持っています。
メリットにもなるサイズの大きさは、設置する際にスペースを考えなくてはいけないのでデメリットの面もあります。
また、ガスを使用するためガスの元栓がある場所でなければ使用することが出来ず、火を取り扱うため周囲の安全性に配慮しなければならないため、設置場所を自由に決めることができません。
そのため、設置したくても間取りの関係上設置が難しい場合は、諦めるか大規模なリフォームが必要になります。
電気オーブンはサイズがコンパクトなものが多いため、ガスオーブンに比べて導入が簡単です。
「電子レンジ」の機能の一つとして搭載されている場合も多いので、他の調理機能を持った調理器具として省スペースで使用することも出来ます。
ガス栓のような設置場所を決定するものはコンセントが近くにあればいいので比較的設置しやすいといえるでしょう。
また、温度差のムラが出来難く、全体に熱が広がるため、きれいな焼き上がりになります。
電気オーブンのデメリットは火力が弱い点です。
予熱に時間がかかり、同じ料理でもガスオーブンで作るよりも時間がかかります。
調理時間が長ければそれだけランニングコストがかかるため、結果的にガスオーブンよりも光熱費の面で負けてしまいます。
また、庫内のサイズが小さいので、一度にたくさん調理することが出来ません。
大きめの料理も難しいと言えます。
オーブンの種類は熱源で分けることが出来ますが、暖め方や器具の種類でも分けられます。
その中でも家庭用のオーブンの種類について見ていきます。
通常は放射熱やガスの炎などで食材を加熱します。
自然対流によって空気が少し循環することはありますが、熱が均等に分散されないことが多く、熱が集中することがあります。
ファン付きオーブンとも呼ばれるオーブンです。
ファンで熱風を循環させることで、より速く均等な焼き上がりになります。
外側をパリッさせたい場合にはおすすめですが、水分が必要な料理には不向きです。
家庭のキッチンではあまり使われていませんが紹介。
コンロ内を水蒸気で充満させて蒸し焼きにします。
焼き時間が短く、栄養分を保持しやすく、油を落とすことも出来るためヘルシーな料理に向いています。
スチームオーブンは他のオーブンよりも価格が高めの傾向にあります。
このオーブンは上記の「対流式オーブン」と「スチームオーブン」を組み合わせたオーブンです。
従来のスチームオーブンには、ロースト機能やカリカリに焼く機能がありませんでしたが、このオーブンなら料理の幅が広がります。
「オーブンレンジ」という言葉は、実は海外には存在していません。
「オーブンレンジ(oven range)」は日本生まれの和製英語で、「オーブン」と「電子レンジ」の機能を併せ持った調理器具のことを指します。
別名として、「コンビネーションレンジ」、または「電子レンジ機能付オーブン」とも呼ばれています。
さらに、これに「スチーム」機能を搭載した「スチームオーブンレンジ」もあります。
これは水蒸気(スチーム)を調理時に利用して、食品の乾燥を防ぐ、蒸し調理を行う、お菓子の仕上げに利用しています。
では、オーブンを設置する時に気を付ける点には何があるのでしょうか。
購入する前に、ガス栓やコンセントの位置やオーブンが設置できるスペースがあるかどうか確認するようにしましょう。
また、ガスオーブンを設置するときは可燃物との距離をとる必要があります。
火災の原因になるためオーブンの周辺に置くものには気をつけましょう。
場所が決まれば、オーブンとガス栓をつなげば使用可能になりますが、設置作業を行ってくれるサービスもありますのでこちらを使用してみることも出来ます。
電気オーブンの設置は、アース線と電源プラグを接続するだけですみます。
上記で紹介したガスオーブンよりも簡単です。
上記で紹介したスチーム機能が付いた製品の場合は、蒸気の影響を防ぐために設置場所周辺の壁面にアルミホイルを貼るといいでしょう。
今回はガスオーブンと電気オーブンについて紹介させていただきました。
それぞれのオーブンにメリット・デメリットがありますので、作りたい料理に合わせたオーブンの導入を考えてみてください。
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