ご自宅にガス警報器を設置してありますでしょうか?
ガスを使用されているご家庭で、もし設置されていない場合は、安全のためにも取り付けた方がいいでしょう。
ガス警報器は目に見えない気体を検知してくれるものなので、目視だけでは気づかない危険性を知らせてくれる機器なので、ガスを使用する機器の周辺には必ず設置しておきましょう。
しかし、設置場所が悪かったり点検が不十分だったりするとその機能を十全に果たしてくれません。
今回はそんなガス警報器の必要性についてご紹介していきます。
身を守るためにもガス警報器の知識を身に着けていってほしいと思います。
今回のポイント 1.ガス警報器は安全のためにも設置しましょう 2.ガスの種類によって設置する警報機の種類も変わる 3.使用方法や注意点に気を付けて使用しましょう |
ガス警報器とは、漏れ出てしまったガスや不完全燃焼で発生した一酸化炭素を検知して、ブザーや音声で警告してくれる警報器です。
ガス機器の炎の立ち消え、ガス管の破損などによるガス漏れ事故の危険を早期にお知らせします。
ガスや一酸化炭素は目に見えません。
ガスならば臭いを付けているため異臭がすれば気づく可能性がありますが、一酸化炭素の場合は無味無臭なので、もし発生していたとしても気づくのが遅れてしまいます。
そして一酸化炭素の濃度が高い空気を吸ってしまうと昏倒してしまう危険性があるため、身を守るためには設置しておいた方が無難でしょう。
ガス警報器が警報音を鳴らす場合は何かしらの異常がある証ですので慌てずにガス機器の使用を停止して、異常の原因を解決しましょう。
目に見えず、気づきにくいガス漏れなどにいち早く教えてくれ、事故を防止してくれる装置がガス警報器なのです。
学校や病院、アパートなど、不特定多数の人が利用する施設の場合は、法律によりガス警報器を設置することが定められています。
LPガス(プロパンガス)を使用しているご家庭の場合は設置することが義務化されています。
しかし、オール電化などのガスを使わないご家庭の場合は設置する意味がないので義務はありません。
都市ガスを使用しているご家庭の場合は、実は設置義務はありません。
義務はなくともガス漏れなどの万一に備えて設置しておくことは決して悪いことではありません。
都市ガス・LPガス関係なく、ガスを使用している場合はガス警報器を設置しておくとトラブルの予防につながることから設置をお勧めします。
ガス警報器にもいろいろと種類がありますが、一番シンプルなガス漏れだけに反応するタイプならば3000円程度から、一酸化炭素や煙にも反応するタイプは10000円程度から購入できます。
一番高いものでも15000円程度で販売されています。
LPガス用の検知器の方が都市ガス用より比較的安価なようです。
都市ガス警報器は若干値上がりして6000円程度から販売されています。
また、ガス警報器のリースは都市ガス・プロパンガス共に可能です。
ガス会社からリースする場合は毎月ガス料金と一緒に引き落としされ、料金は月200~350円前後です。
リース料金も購入価格同様にLPガスの検知器の方が若干安い傾向にあるようです。
ガス警報器の取り付けは特に資格などは必要が無いので自分で行うこともできます。
しかし、ガス警報器を正常に作動させるためには「正しい位置」に設置する必要があります。
そのため通販などで個人的に買う場合は連絡する必要がありますが、ガス会社から警報器を購入する場合や、リース契約の場合、設置費用が含まれていることがありますので業者に依頼した方が確実です。
この正しい位置というのは使用しているガスにより変わってきます。
下記がそれぞれのガス種による設置場所なので自分で設置する場合は参考にしてみてください。
都市ガスは空気より軽いため天井付近にたまる性質を持っています。
その為、都市ガス用の警報器は天井付近に設置する必要があります。
具体的な場所は天井より23~30㎝以内、ガス器具から8メートル以内に取り付けます。
LPガスは空気より重い(空気の1.5~2倍)ので、万一ガス漏れした場合、床面をはうように広がり、低い場所にたまる性質があります。
そのためガス警報器は、床面から30cm以内の高さでガス器具から4メートル以内の所に取り付けておきましょう。
基本的に、ガス警報器はガスの種類を問わず交換期限は5年間とされています。
動作保証が「5年間」ということなので、もし5年を過ぎてもすぐに使えなくなるわけではありません。
しかし、長期間使用している場合は誤作動を起こす可能性があるので期限を過ぎている警報器は交換してしまいましょう。
交換の正確な時期は、「交換期限表示ラベル」が警報器に貼られているので確認してみましょう。
自分で交換する時は、ガスの種類に合わせて買い替えましょう。
ガス警報器が汚れた場合はお手入れをしましょう。
汚れを放置したままにしておくと目詰まりを起こして、正常に動作しなくなるかもしれません。
お手入れをする場合は、必ずコンセントから電源プラグを抜きましょう。
汚れをふき取るときに水で濡らした布でふき取る場合はよく絞ってからにしてください。
警報器の内部に水が浸入して濡らしてしまうと故障の原因になってしまうので注意しましょう。
また、定期的な点検をしてブザーがきちんと鳴るかテストをしましょう。
では、実際にガス警報器が何らかの原因により作動した場合、どのような対処が考えられるでしょうか。
ガス警報器が作動する理由として考えられる原因は、ガスや一酸化炭素を検知して作動した場合です。
何かしらのガスが滞留している可能性があるので空気を吸わないように気を付けてすぐに窓を開けて換気しましょう。
ガス警報器はガスが無くなると鳴り止むので、鳴り止むまで警戒は続けておきましょう。
ガス漏れが原因で警報器が作動した場合は以下に注意し、対応してください。
1.ドアや窓を大きく開けて換気する
2.ガスの元栓を閉める
3.ガス漏れ箇所の点検
4.それでも鳴り止まない場合はガス販売店へ連絡する
これ等の手順によりブザーが止まれば、警報器の赤いランプが点滅から点灯に切り替わりますので、確認してください。
部屋の外にいて、中でガス警報器が作動した場合はすぐに部屋の中に入るのはやめましょう。
警報器が鳴るということは内部にガスや一酸化炭素が溜まっている可能性があるということなので、部屋に入るのは大変危険なため、部屋の外から対処しましょう。
原因が分からず、どうしても止まらない場合は、ブレーカーを落としてしまいましょう。
この時コンセントから電気プラグを抜くことは決してしないようにしましょう。
警報器が誤作動を起こした可能性がありますが、ガス漏れが作動の原因の場合は発火する原因にもなりますので触らないように対処しましょう。
ガスホースに亀裂が入っているなどの異常がある可能性があるため、ガス会社に連絡して来てもらい点検してもらいましょう。
今回はガス警報器について紹介いたしました。
ガス警報器は、身の安全を守るために設置してほしい機器です。
設置後も定期的な点検をすることも重要です。
ガスを使用しているご家庭でまだガス警報器を設置していない場合は早めの設置をお勧めいたします。
また、警報器の仲間にはCO警報器という一酸化炭素を検知する物もありますので、ガスを使用していないが何かしらで火を使用する時があるご家庭は、こちらを設置すると万が一の時の備えになります。