普段使っているLPガスですがこの毎月お支払いいただいているガス料金はお住いの地域によって変わってくることはご存じでしょうか?
今回はガス料金の全国、地域別、世帯別の平均についてご紹介したいと思います。
現在ガス会社と契約されているお客様は、請求書や検針票があればお手元に用意して各平均と比較してみましょう。もし、現在お支払いいただいているガス料金が平均と比べて高いようでしたら、ガス料金の削減方法もあわせてご紹介いたしますので参考にしてみてください。
今回のポイント 1. 現在支払っているLPガス料金と平均データを比べてみよう 2. ガス料金の適正価格と平均価格は同じものではない 3. LPガス販売会社の変更をするとガス料金の削減が出来るかも |
LPガス料金の料金情報は、石油情報センター(http://oil-info.ieej.or.jp)が公開している最新価格情報をもとにしています。
全国平均と、地域別、世帯別の相場データは全て平均であるため、あくまで目安として参考にしてください。
はじめは全国平均から見ていきます。
年間のLPガス使用量がそれぞれ5㎥、10㎥、20㎥、の場合の1ヶ月あたりの料金を表しています。
また、LPガス料金は基本料金というガスを使用しても変わらない固定料金と、従量料金というガスを使用した量に応じて変わる料金の合計金額になっています。
月額の基本料金 + ( 1㎥あたりのガス単価 × 使用量 )
石油情報センターでは上記の計算式を使った料金システムが主流になっているようです。
また、基本料金に含まれる設備利用料金を別に明記している場合もあります。
LPガス料金に関する情報については経済産業省、石油情報センターのホームページもご参照ください。
LPガス料金全国平均 | 基本料金 | 基本料金+従量料金(税込) | |
5㎥使用 | 10㎥使用 | 20㎥使用 | |
1,860円 | 4,928円 | 7,862円 | 13,392円 |
参考 石油情報センター「LPガス全国統計 令和2年8月末」
全国平均のガス料金から1㎥あたりの単価である従量単価を割り出すと以下の通りになります。
LPガス料金全国平均 | 従量単価(税込) | |
5㎥使用 | 10㎥使用 | 20㎥使用 |
613.6円 | 600.2円 | 576.6円 |
表を見てみると、ガスの使用量が多いほど従量単価が安くなっていることが分かると思います。
使用量に応じて従量単価が安くなるこの料金方式を「スライド制」と言います。
全国のほとんどのLPガス販売会社がこの方式を採用しています。
続いて地域別のガス料金相場を見てみましょう。
地域 | 基本料金 | 基本料金+従量料金(税込) | ||
5㎥使用 | 10㎥使用 | 20㎥使用 | ||
北海道地方 | 2,140 | 6,125 | 9,856 | 16,864 |
東北地方 | 1,883 | 5,329 | 8,696 | 15,047 |
関東地方 | 1,777 | 4,586 | 7,314 | 12,568 |
中部地方 | 1,879 | 4,825 | 7,595 | 12,832 |
近畿地方 | 1,894 | 4,810 | 7,617 | 12,872 |
中国地方 | 1,973 | 5,204 | 8,193 | 13,805 |
四国地方 | 1,870 | 4,860 | 7,751 | 13,117 |
九州地方 | 1,832 | 4,952 | 7,873 | 13,146 |
沖縄地方 | 1,800 | 4,991 | 8,118 | 13,978 |
参考 石油情報センター「LPガス全国統計 令和2年8月末」
地域別でもLPガス料金の相場を知ることは重要になります。
表を見てみると、北海道と関東では料金の差が大きいと思います。
これはLPガスを供給するために必要な配送料や人件費等が、交通事情や環境により異なってくるからです。
お住いの地域の料金はどうだったでしょうか?
お住いの環境等に左右されると思いますが、大きく外れている場合は契約会社に確認をしてみるといいかもしれません。
最後に、世帯別のLPガス料金の相場を世帯人数ごとにまとめてみました。
今回のデータは、年間を通しての平均となっております。
注意点として住んでいる地域や季節、建物の形態については考えないものとします。
当然ですが、北海道等の寒い地域と沖縄等の温かい地域ではガスの使用量が変わってきます。そのため、ガスの料金もあわせて変わってきます。
あくまでこのデータは参考に留めておき、ご自身のガス料金と比較するようにしましょう。
世帯人数 | ガス使用量 | 基本料金+従量料金(税込) |
2人以下 | 6.5㎥ | 5,854 |
3人 | 8.9㎥ | 7,328 |
4人 | 11.3㎥ | 8,677 |
5人 | 11.7㎥ | 8,918 |
参考 石油情報センター「平成18年度プロパン消費実態調査報告書」
LPガス料金の平均を見てきましたが、ご自身のものと比べてみてどうでしたか。
平均よりも高かった方は不安に思われているかもしれません。
しかし、平均よりも安かったという方も実は注意が必要です。
LPガス料金システムの仕組み
この記事で先に説明したように原則的には、「基本料金」というガスを使用しても変わらない「固定料金」と、「従量料金」というガスを使用した「量に応じて変わる料金」の合計金額が請求されます。
「基本料金」は固定料金のため、一切ガスを使用しなくても必ず請求される料金になります。
これはガスメーター、ガス容器、高圧ホース、供給配管、調整器等のLPガス供給設備の償却費用、および保安に係る費用、点検調査、設備維持費、事務手数料等が含まれています。
「従量料金」はガスを使用した分だけ増えていく料金です。
逆に言えば一切使用しなければかからない料金です。
従量料金は「1㎥あたりのガス単価 × 使用量」で決定されます。
上記の計算方法で、LPガス料金は計算され、今回ご紹介しました各種平均データも同様に算出されています。
しかし、あくまでも平均値ですので適正値であるとは言えません。
LPガスは「自由料金制」という料金体制です。
都市ガスや水道、電気は規制料金が定められています。
しかし、LPガスはガス販売店が自由に価格を決定できる仕組みを持っています。
また、LPガスの大半を輸入しているため、原油価格に輸入コストや配送料、人件費、利益を上乗せしてガス料金が設定されています。
そのため、お住いの地域内でもガス料金が2倍・3倍の差がついていることもあります。
つまり、ここでご紹介したデータの料金そのものが、LPガス販売会社が設定した料金が全体的に適正値より高めに設定していた場合、平均と比べて判断しても意味がない状態になってしまいます。
ガス料金を少しでも抑えておきたいですよね。
そこで次のように対策をしてガス料金を減らしていきましょう。
ガスの使用量がとても多い場所、それはお風呂なのです。
お湯を沸かすためにガスが使われているので、お湯の使用量を減らすことが大切です。
お湯を浴槽に貯めた場合はシャワーだけに比べて使用量が変わってきます。
しかし、シャワーだけで済ませていたとしても、通常のシャワーヘッドで17分以上お湯を出しっぱなしにしておくと浴槽1杯以上のお湯を使ってしまうという話もあります。
あくまでお湯の使用量を減らすことが大切なのです。
都市ガスやオール電化ならLPガスとはおさらばです。
地域によっては都市ガスが通っていない場合もありますが最近はオール電化のご家庭も増えてきました。
しかし、どちらも供給設備の導入には大規模な工事や資金が必要になります。
よく考えて比較検討してみてください。
また、LPガスを解約する時に違約金が発生する場合があります。
抜本的に変えてしまうにはガス会社を変更してしまうことです。
ガス料金の単価が低いLPガス販売会社を選ぶことによってガスの料金単価を下げることが出来ます。
LPガスは自由料金制ですが、契約会社を選択する自由は消費者側に与えられています。
「他のガス会社と比べてみたらうちのところは高くないかな?」
この様に感じましたらガス会社を変更してしまいましょう。
「ガスの安売り王」ではガス会社の変更サポートを無料で承っております。
ただし、賃貸物件や集合住宅にお住まいの方は建物の管理会社や大家さんに相談する必要があります。
今回はガス料金の全国平均や地域や世帯別の相場、ガス代の節約をするための方法についてご紹介いたしました。
現在LPガスを使用中のお客様はお手元の請求書や検針票と比べてみてください。
平均よりも高いようでしたらガス会社の変更をお勧めいたします。
賃貸物件や集合住宅にお住まいの方は建物の管理会社や大家さんにこの記事をもって相談してみましょう。
「ガスの安売り王」ではガス会社切り替えをサポートさせて頂きます。
ぜひお気軽にご相談ください。